天国のマシュに会いたい
そしてその日の夕食が終わり、千恵子と話をしてリビングのドアや二階のマシュの居た部屋などを開けっ放しにして寝室のドアだけを閉めて、家へ帰ってきたクロも含めて三匹をそのままに残して寝ようかと思ったのだが、千恵子が

「マシュを一緒に連れて行き寝てやったら」
と言うので、そうしてみることにした。

ただ排便などの心配があるので、リビングのドアは閉めて二匹は一階に残しておき、二階の寝室とマシュのトイレがある、それまでマシュの居た部屋のドアは開けっ放して寝ることにした。

九時過ぎになり私はマシュを連れて寝室へ行き眠ろうとした。

私はマシュを抱いて眠ろうとしたのだが、マシュはまだ眠気がしないのか、なかなか眠らずに身体を舐めたり、うろうろと移動していたりする。

結局、私の方が先に眠りに入ってしまった。

そして千恵子が十二時過ぎに寝室に入り眠りについた。

ところが私が寝ていると、枕元でゴロゴロ、ゴロゴロと猫特有の喉を鳴らす音で目が覚めた。
時間を見てみると夜中の一時である。

抱いて蒲団の中に入れようとしても、その中には入ってこないので、そのままにしておくと、今度は千恵子のほうへ行ってゴロゴロ、ゴロゴロと言っている。

マシュの喉を鳴らす音は、今まで飼ってきた猫の中で一番大きい音がする。

そのうちに私は、また眠ってしまったのだが、しばらくするとマシュがまた枕元へ来てゴロゴロと言うので起されてしまった。
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