天国のマシュに会いたい
とにかく三匹が仲良くとは言えないまでも、同じ家に住む仲間として認知はしてくれたので本当に良かったし、こんなにすんなりといくとは思いもよらなかった。

千恵子が仕事で出かけた後、私はリビングの自分の机にあるパソコンで、相変わらず小説を書いていた。

時々、私の横をクロやミルが食事をしに行ったり水を飲みに行ったりしている。

マシュも知らぬ顔で、二匹に用意してある水や餌を食べに行っている。

マシュの餌や水やトイレは二階のマシュの居た部屋に用意してあるのであるが、もう必要ないかも知れない。

数日の間ようすを見て、もう必要なければ片付けようと思った。

でもよく見ていると、ミルとマシュは身体が擦れ違おうが平気であるが、クロはマシュが近づくと避けている。

マシュが、たまにクロの傍に近寄って匂いをかごうとすると、クロは手は出さないのだが、小さく威嚇の声を上げて避けようとする。

それを見ると、もうマシュを排除しようとするようなことは無く、大丈夫だとは思うのだが、クロは何となく仲良くなるには、なかなか時間がかかりそうな感じである。

クロだけオス猫であるし、クロとミルは兄弟のような関係なので二匹一緒になって寝ていたりするが、クロとマシュが、そういう関係にまで仲良くなるには、そうとうな時間が必要になりそうである。
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