天国のマシュに会いたい
私もマシュと遊ぶのは、できるだけ控えた。

もちろん寝室に連れて行っての激しい遊びはしないのだが、例のように午後九時が近づくとマシュは寝室へ駆け上がろうとリビングのドアの前で待っている。

仕方が無いので、私はマシュを抱きかかえると寝室へ行き、マシュとほんの控えめに遊ぶのであった。

そして、いつも一時間は最低でも遊んでいるので、そのくらいの時間は寝室に留め置いた。

そうして一時間くらい経つとマシュを抱いてリビングへ連れて下りた。

私は早く抜糸の日が来て普通の生活ができればよいのにと考えていた。
なぜなら私自身もマシュと遊びたくて、しょうがなかったのである。

包帯を身体に巻きつけている姿も、どことなくエプロンをしているようで可愛かったが、私は早く抜糸の日が来ないかと待ち遠しかった。

十一月二日に抜糸の日がきて病院に連れて行った時に体重を量ると三キロになっていた。

僅か一ヵ月半で一キロ近くも増えて、身体も大きくなった。

病院の先生が、我が家での生活が、この猫に合っているのでしょうと話していた。

とにかく、これで今日から普通の生活に戻れる。

私はこの日の為に、いろいろと遊びの道具をこしらえていた。
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