天国のマシュに会いたい
知佳は誰にでもついて行くから用心するように言っていたが、まったくそういう素振りは無い。

マシュは、きちんと人を見分ける猫だった。



私は一度マシュを風呂へ入れてシャンプーをしようと考えた。

基本的に今まで我が家に居た猫はシャンプーが嫌いであった。

とにかく一度シャンプーをすると、その後は風呂場へ連れて行こうとすると、もがいて逃れようとするのであったがマシュはどうであろうか。

その夜、マシュを風呂場へ連れて行きシャンプーをしたのであるが、今までの猫のように、もがいて逃れようとはしない。

意外とすんなりとシャンプーが終わった。

その後、他の二匹は風呂場の中へ、まず入ることは無いのに、マシュは風呂場のドアが開いていると平気で中へ入ってゆき寝そべったりしている。

私が風呂へ入る時にマシュを連れて行くが嫌がらない。

それどころか、その辺にある掃除用の歯ブラシとかを、湯船で動かして見せると、捕まえようと手を突っ込んでくる。

まったく水を怖がる様子もなく、二十分くらい遊んでは外へ出すのであった。

そこで私は小さな子が風呂に入る時に、よく遊びに使うアヒルのおもちゃを買って来てもらい、それを使って遊んでやるようにした。
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