天国のマシュに会いたい
私たちは田舎の一戸建ての家で猫を飼っている。
数年前に一匹が死ぬまでは三匹飼っていて、現在は二匹と住んでいる。

知佳の住んでいるのはワンルームマンションで洋室と狭いキッチンと洗面所と浴室があるのみであり、なかなか猫にとっても人にとっても狭くて大変なのではないだろうかと考えたが、一緒に住むのを決めた以上はがんばってみるしかない。

そして子猫を引き取りに行く日がやってくる。

「猫、もらってきたよ」

知佳からのメールが届いた。

それは七月十日過ぎであった。

その翌日、知佳から連絡があり、子猫が、どうしてもトイレで用を足してくれずに吸収シートの上でしかしてくれないと相談があった。

話を聞くと、どうやら以前に飼っていた友達がトイレの躾をしていないようだった。

そこで千恵子は子猫が砂を掻くまねをして、トイレへ行きたそうにしたら、とにかくトイレに入れてみて、そこで用を足すまで何度も練習するようにアドバイスをした。

すると次の日にメールがあり、トイレに入れてみたところ、すぐにトイレを覚えて用を足すようになり簡単であったと連絡があり一安心であった。

しかし季節は暑い夏である。

知佳はアルバイトをしているので外出をする。
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