天国のマシュに会いたい
ミルから、仕掛けることは、まったくなく、常に手を出したり追いかけ始めるのはマシュであった。

時にはマシュを相手にするのが面倒なのかミルが逃げ回ったりしていたのだが、それをマシュが追い掛け回していた。

寒くなってストーブを点けるとストーブの前にやってくるのはミルである。

クロはなぜか暖かい筈のストーブの前に来ることは無かった。

そのストーブの前でミルが寝そべっていると、マシュがやって来ては

「遊ぶか」

「遊ぼうよ」
という風な感じで手を、ちょんちょんとミルに出し、遊びに巻き込もうとするのであった。

たまにソファとか座布団でクロが寝そべっていると、ミルにするのと同じ様に手を、ちょんちょんと出す。

するとクロは、マシュとは反りが合わないので、クロは怒って別の場所に移動するのであった。

寒くなるとストーブのあるリビングが暖かいので三匹ともリビングで過ごすようになる。

だいたい三匹とも落ち着く場所が決まっていて、コタツの中かソファの上、私の使用している椅子の上か、エレクトーンの椅子の上、そしてクロ以外はストーブの前、それとミル以外は、本棚の一番高いところであった。

それらの、いずれかの場所で三匹が寝そべるのである。
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