天国のマシュに会いたい
しかしマシュは、それからも本棚の一番上に上がって眠るのをやめたりはせず、平気でジャンプしては寝に駆け上がっていく。

年末が近づいて来た頃にはマシュも来た頃と比べると、ずいぶん大きくなった。

相変わらずによく遊ぶので、よく食べもしていたのだが、なぜかしゃっくりをよくするのに気がついた。

ある夜、いつものように夕食後にテレビを見ていると、私の横に来て座っていたマシュが

「ヒック・・・ヒック・・・」

と言うので、見ていると、しゃっくりが取り付いているのである。

数分間で止まったが、他の猫でしゃっくりをしているのを見たことが無いので、これにも驚かされたのと、何となく愛嬌があって面白かった。

それから何度となく、しゃっくりをしているのを見かけ、本当に何かと変わった猫だと思ったのである。

今思えば、しゃっくりをするのはマシュの病気と何か関係があったのかも知れない。



真冬が近づくと徐々に日々の気温が下がってくる。

夜、私たちが眠りに二階の寝室へ上がる時にはストーブを消して上がるので、リビングの気温は夜の間に、どんどんと下がっていく。

三匹はどうやって寝ているのかと考えていたが、朝になって私が起きてリビングへ下りてくるとクロとミルの二匹の猫は一緒にくっついて、まるまってソファの上で寝ている。
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