天国のマシュに会いたい
たまに日向ぼっこをしている様子を私が見に行くと

「えへ」

というような顔をしてマシュが私を振り向いて見るが暖かいのが気持ちいいのか、そのまま、また向こうへ向いてしまう。

私が寝室に留まりベッドで横になっている時にマシュが日向ぼっこを中断してベッドの周りを歩くと、マシュは太い尻尾を立てて歩くので、立った尻尾だけがベットの周りを移動するのが見える。

そして私の頭の横を通る時には、ちらっと私の顔を見上げて歩いて行く。

真冬の寒い頃は私とマシュがリビングで居ると、マシュが猫じゃらしをくわえて来て

「遊ぼうよ」
という感じで、私の横に置く。

私は、マシュに
「なかなか、誘うのが上手いのう」

と言いながら、その置いてある猫じゃらしを使って遊ぶのだった。

しかし二月も下旬になってくると、日差しの当たるところは、風が無ければ暖かく感じられ、春が近いことを感じる。

寒い季節も過ぎ去ろうとしている。

そろそろ春が来ようとしていた。
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