天国のマシュに会いたい
朝晩は、まだ寒くても日中の気温は、少しずつ高くなってくる。

私は、だいたい四時くらいになると家に帰るのだが、風が無い日は、まだ少し日中の暖かさが残っていたりする。

そんな時、玄関を開けると、ちょこんと座っているマシュを見ると、外へ出して散歩をさせてやりたくなる。

マシュも外へ出たいのか、玄関のドアを、じっと見ていたりする。

私の仕事が忙しいのは、四月に入るくらいまでであり、仕事が暇になったら、千恵子と相談して、マシュを外へ出してやろうかと考えるようになっていた。

三月のある日の夜、私は千恵子にマシュを外へ出してやる相談をしたが、知佳からはマシュを外へ出すなと言われている。

そこで私はマシュを、ただ単に外に出すのではなくて、首輪に紐をつけて散歩さそうかと思ったが、犬と違って、瞬間的に動くし、首吊り状態にならないかと心配であったが、千恵子に話してみると、猫用のハーネスが売ってあると教えてくれ、それをつけて散歩させることにしたのである。

夜の九時になると毎日リビングのドアの前でマシュが座って待つ。

私は冷え込む夜以外はマシュとの遊びを再会した。

三月は仕事が忙しいので日中は遊べないので、仕事から帰った夕方に遊んだ。

夕方、遊ぶ時には、一階と二階を往復しながら、走りまいして、激しく動くが、マシュは必死で喰らいついてくる。
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