天国のマシュに会いたい
しかし、その頃は、そんなことは全然考えもせずに私とマシュは必死で遊んでいた。
何も考えず、ただマシュとの遊びに熱中できた。

そんな時、私の娘が小学生低学年の頃に、私と夢中になって遊んだことを思い出し、マシュが可愛くて、私にとっては娘のような存在になっていたのだった。

この頃になると、マシュを散歩すると草が伸びて、引っ付き虫がいっぱいマシュの毛に、くっつくようになってきた。

毛が深いので引っ付くと、なかなか取れない。

毛についた引っ付き虫を取るのは骨が折れた。

取ろうとすると、マシュが最初は取らせてくれるのだが、そのうちに、じっとはしていてくれなくなって、毛ごと引っ付き虫を取るはめになってしまう。

それと、たまにマシュが下痢をする時があって、その時もお尻を拭いて掃除をしてやろうとするのだが、嫌がって、結局うんこが固まってしまい、毛ごと挟みで切り取るのであった。

毛の深い猫の手入れは大変である。

私はハーネスを助手席にくくりつけて、たまにマシュを乗せて買い物に行っていた。

マシュは車に乗るのは、いつもの通り平気であるが、ハーネスが気に入らないのか外そうとする。

しかし、なかなか外れない時は、ちょこんと座って

「えへ」
という顔をして乗っている。
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