天国のマシュに会いたい
千恵子は急な話に戸惑った。
東京は遠いし行ってほしくはなかったのであるが、もともとが言いだしたら聞かない娘であるし、すでに東京で部屋を探していると言うし・・・
何とも返事に困ったのであるが、子猫のことが気になり
「マシュは、どうしてるん?」
と訊いた。
すると元々マシュを飼っていた友達に預けていると言う。
もちろん、一匹で部屋に残して東京に行っていたら死んでしまうので、それはそれで、仕方がないのだが
「もし東京へ引越しするとしたら、マシュはどうするん?」
と訊ねると、知佳は
「一応、一緒に連れて行くつもりにしている」
と答えた。
もう東京へ部屋を探しに行っているということは、引き止めるのは無理であろう。
とにかく知佳自身に任せるしか、どうしようもなかった。
八月の末になって
「今、東京でいるんやけど、今から一度そっちへ帰る」
またもや知佳から突然の知らせがあった。
東京は遠いし行ってほしくはなかったのであるが、もともとが言いだしたら聞かない娘であるし、すでに東京で部屋を探していると言うし・・・
何とも返事に困ったのであるが、子猫のことが気になり
「マシュは、どうしてるん?」
と訊いた。
すると元々マシュを飼っていた友達に預けていると言う。
もちろん、一匹で部屋に残して東京に行っていたら死んでしまうので、それはそれで、仕方がないのだが
「もし東京へ引越しするとしたら、マシュはどうするん?」
と訊ねると、知佳は
「一応、一緒に連れて行くつもりにしている」
と答えた。
もう東京へ部屋を探しに行っているということは、引き止めるのは無理であろう。
とにかく知佳自身に任せるしか、どうしようもなかった。
八月の末になって
「今、東京でいるんやけど、今から一度そっちへ帰る」
またもや知佳から突然の知らせがあった。