結婚しました!
カチャリと、部屋のドアが空いた音がして、

ぱたぱたっとスリッパ音がして、

すすっと襖が開いた。


「奥様お帰りですね?お湯加減はどうですか?」


さすが、年の功顔色一つ変えない。


「あ、はい、とっても気持ちよかったです。」


「音々、女将さんが花火大会行ったらどうかって?

 行くか?」



「花火大会?

 はい!行ってみたいです。」


「ん、じゃあ行くか。」


「はい!」


女将は、にっこり笑って、


「よかった。

 奥様、お幸せですね?」


と言うと、


「はい!とっても幸せなんです。」


と、間髪いれずに音々が答えた。


女将はさらに極上の笑顔を残して


「準備が出来たら、フロント前にいらっしゃってください。」


と言って部屋を出ていった。


それを見送ったあと、

温泉でほんのり上気した顔が

さらに赤くしながら、


「奥様出すって!うふ♥」

俺を上目遣いで見る音々。


ずっきゅーん

この天然娘、いや天然妻~///









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