結婚しました!
フロントに行くと、

他にも何組かの家族連れやカップルが

いて、

どうやらこのイベント結構名物で、これに合わせて、

この温泉に来ている人たちが多いらしいことがわかった。

「知らなかったな。」

「楽しみですね。」

「そうだな。」

音々の笑顔が嬉しくて、顔が緩んでしまう。

あわてて、バスの窓の外の暗闇を見るふりをした。


「何か見えますか?」


「いや?何も。」


バスは、くねくねした道をガタガタと登っていく、

音々は俺の方に体を預けながら、

「楽しみ。」

ともう一度つぶやいた。




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