結婚しました!
「お客さんつきましたよ。」


気がつくと、眠ってしまったようで、

もう、誰もバスの中にはいなかった。


「おい、音々起きろついたらしいぞ。」


「2時間ほどしたらここに戻ってください。


 交通機関はありませんから遅れませんようにお願いします。


 何かあったらこちらに。」


そう言って携帯の電話番号を渡された。


至れり尽せりだな。


寝ぼけてぼやんとする音々の手を引っ張ってバスを降りる。


「うっ寒っ」


外は湖が凍るほど寒いのだ、

温度差にブルっとした。



クンっ


音々が手を引っ張った。


「ん?」


「八起さん!凄い!!」


視界に入ったのは、

広い湖上にに広がるイルミネーション。


ほとんど明かりのない湖の上の鏡のような

氷上に映し出されたイルミネーションは

幻想的でため息が出るほど美しかった。




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