結婚しました!
旅館から渡されたブランケットを抱えて、湖のそばに降りていくが、

人ごみはかなり先の方だった。


随分出遅れたそんな感じだ。


ブワワワン---------------


まるで地響きみたいな音がして

ヒュルヒュルと光の玉が頭上に昇り

パアァっと広がった。


「きゃあ♥凄い!」


周りの山に反響して

まるで地響きのように響く。


湖の氷が、それに呼応するように小さく揺れ光を映しながら

落ちてくる花火を受け止めているように見えた

人々がその光景に歓声を上げて見入っていた。


「こんなの見たことないな。」


「ホントですね!」


そう言って振り向いた音々が可愛くて、

思わずキスをした。



感動はともすると、

こんな風に突然な行動の後押しをする。




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