結婚しました!
「あの、似合うでしょうか?」

ピンクの部屋着が妙に生々しい…

惚れてしまうやろっ


「まあ、いいんじゃないの?」


照れ隠しに、

俺は彼女の作ったオムライスを頬張った。

口いっぱいに広がるトマトケチャップの香りが

驚く程新鮮で、懐かしいそんな感覚。


「う、うま。」


「お口に合いますでしょうか!」


「おお!合う合う!こんなうまいオムライス食うの小学生以来かも。」


「まあ、まあっ嬉しいですわ!

 お料理学校に通った甲斐がございました。」


お料理学校とか、この身のこなし、言葉遣い

只者じゃないだろ?


「お前名前は?どこから来たんだ。」


「音々と申します。」



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