結婚しました!
「ねね?秀吉の妻がそんな名前だったよな。」


「そうなんです。父が太閤殿下を尊敬しておりまして、

 私の名前をすごく気に入っていまして、
 
 飼っていた猫は、秀吉でした。」


「はあ?まあ、名前はわかったが、

 なんでこんなことになってるんだ?」


「は?こんなこととは?」


「は?じゃねーだろ?見ず知らずの男のうちに転がり込んでる状態だよ?」


「そ、そうです、そうでした!

 なんだか、えーと?お名前承りましたでしょうか?」


「八起だ。」


「八百屋さま?」


「やおき!七転八起の八起だ!」


「は、初めてお聞きする、珍しいお名前ですね。」


「ああ、俺も同じ名前の奴にあったことがない。」
< 18 / 206 >

この作品をシェア

pagetop