結婚しました!
「長らくお待たせいたしました。」

病院から戻った晩、

音々はふわふわのピンクのルームウエアーに

丸い白のしっぽとウサギ耳をつけて、

俺の布団の前に正座した。


「な。なんだその格好は?」


「店長が、結婚祝いってくれたんです。

 これで、『ノムさんを悩殺しろって』!」

音々はお得意の満面お笑顔でにっこり笑う。

ああっ、もうっ


「は、羽瀬さん~。」


「悩殺されましたか?」


「////~そりゃあ、悩殺されまくりだよ音々。」


「うふ♥よかったあ」


「余裕だね音々さん、

 今日は待ったなしだよ。」


「の、望むところです!」


まるで追い詰められた兎のように

少し怯えた目をしながら

俺を見る。




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