結婚しました!
「可愛かったですねえ舞蝶(あげは)ちゃん。」
帰り道、
頬を紅潮させながら
呟いた。
「音々」
「はい?」
「お前、子供欲しいか?」
「え?」
「舞蝶ちゃんみたいな子、欲しいか?」
「そんな犬や猫じゃありませんから、
簡単にもらったりできないです。」
「当たり前だ。」
「なんですか急に、変ですね八起さん。」
首をかしげながら、
けらけらと笑う。
「俺はまだ2~3年いいって思ってたんだ、
だけど、
もし音々が欲しいなら、
…てもいいかなって」