結婚しました!
何より、誰かと一緒に食事ってこんなうまいもんだったんだ。

俺は、音々の作る飯を頬張りながら、

ふと頭に浮かんだダジャレを一つ。


「メイドのハンドメイド!」

とつぶやくと。


クスリと音々が笑った。


調子に乗って、

「メイドの飯うめいど(美味いど)?」

そりゃないなと思ったのに、

ケタケタと笑った。


「メイドの配達めいどあり~?」、最悪だ…

なのに音々は、もう腹を抱えてゲラゲラ笑った。


何か、本気でいいなあこいつ。


俺はその夜、オヤジギャグ弾を打ちまくった。


そして胸を打たれまくったのは、

飾りのない音々の笑顔に悩殺された

俺だった。


もう死ぬ寸前。









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