結婚しました!
「その先です。」


俺は、気負って緊張していた。


彼女を追い出した奴らと、対峙しなくてはならない

とにかく彼女は俺が守る。


赤の他人の俺だが、

今、音々を守ってやることができるのは俺だけなのだから


「あの、大丈夫ですよ?みなさんいい方たちばかりですから。」


「ばか、そのいい方たちが、お前を追い出したんだろうが。」


「あ、まあ。そういえばそうですね。」


ったく、緊張感の足りないやつだ。

ん?きんちょうかん?

緊張するから、この部屋は禁、長官!

アホか、俺の方が緊張感ないわ。


やや古いが、大きな家の前で、彼女がぴったりと止まった。

「ここです。」
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