結婚しました!
「音々ちゃん!待って見せるわ!

 ただ、ここにはないの。用意しておくから

 だから…」


「はい、今度は連絡してから参ります。」


「え、ええわかったわ。」


「こちらの書類は預からせてもらっていいですね?」


「あの…それは…」


「やましいことがないのでしょう?

 納得できたら記入して次回持ってきます。

 お騒がせしました。失礼します。


 あ…音々はこちらの籍から僕の籍に転籍しますから。


 次回会うときは野村音々になっていますから。


 妻に酷いことしたら今度は僕が訴えます。」


俺は畳み掛けるように叔母さんとやらに言葉を叩きつけると、

音々の手を引き玄関をあとにした。


「叔母さまおじゃましました。お暇いたします~。」

叫ぶように音々が別れの挨拶をした。





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