結婚しました!
戸籍を移すための書類を役所で、手続きしていると、

となりで百面相をしている音々。

「なんだ?」

「あの?私はどうしたら?」

「え?」

「だって八起さん?婚約者って…


 妻って言ってらして…」


「ああ、気にするな、口から出まかせだ。」


「でま…って、じゃあ、嘘なんですか?

 おばさまに嘘を?」


「ああ、あの場合そのくらい行ったほうがインパクトあるからな。」


その時名前が呼ばれ、音々は書類を受け取りに窓口に立った。


俺は、そこで座ってぼうっとして待っていたが、

戻ってこないことを不思議に思い、

窓口まで行ってみたが

音々の姿はなくなっていた。

「どこに行ったんだ。」





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