結婚しました!

ソコノココロ

車は、楡のパーキングに残すことにしたので、

食品だけ持って、家まで歩く。


「楡(にれ)にいた人たちから、

いっぱいおめでとうって言われました。」


「音々は嬉しいか?」


「はい。とっても。」


「なあ、俺はどうしたらいい?」


「どうしたら?って何ですか?」


「楡さんとこ行く前に、

 音々は俺が怖かったんだろ?」


「あ、そういえば、そうでした。」


「そうでしたって…

俺はそれなりに動揺してるし、

傷ついてんだぞ。」


「すみませんでした。

…あの

 …今は怖くないです。

 時々なるんです。

泣いたとき優しくされると、

 何にも考えられなくなるんです。


 多分、

 小さい頃から…

 そんなことが何度もあって、

 だから八起さまは悪くないです。」





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