結婚しました!
携帯を切ると、
みんなの視線が俺に集中していた。
「すみません、私用電話長くなって。」
俺がそう言うと、
課長はあたふたしながら、
「い、いや、たまにのことだ気にするな。」
と、言いつつ、
「時に野村くん、
その、
相手の方は女の人のようだったが、
どなたかな?
あ、
いや、聞いても大丈夫ならだが、」
「婚約者ですが?」
!
室内の空気が止まった。
「近いうちに籍を入れます。」
そこにいる皆が息を飲んで、
目を丸くして、俺を見る。
おいおい、失礼だろう。
って当然か、
俺の前では結婚の話はタブーだった位だから。
晴天の霹靂ってやつだ。