結婚しました!

愛はカツ丼?

「ごめんなさい。」

こたつにちょこんと座り、

申し訳なさそうに頭を下げる音々。

音々は夜中に騒いだ上、俺の布団に潜り込み2度寝し、

朝食の準備ができなかったことを、

ひどく気にしていた。


「いやいいよ別に。」


納豆をガシガシかき混ぜながら、

「食うか?」

と聞くと、


「いえいえ、それだけはいただけません。」

首をプルプル振る。

納豆はちゃんと人間様の食うものなのに…

まあ、海外ぐらし長かったんだって言ったけど、

日本人の心を忘れるなよ。

白米の上にザザっとかけてかき込む。


それを上目遣いで見ながら、


「夕食は、栄養のあるもの絶対作りますから!」

と、力を入れて言うので、


「ああ、期待しとく。」


と返しておいた。


元々独り暮らししていた俺にとって、

朝食作らなかったことぐらいどうってことないのに。


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