結婚しました!
「野村さんのこと、私結構気になってたのに、残念です。」


「何言ってるんですか、俺なんかおじさんですよ?

 八幡さんは若くて綺麗なんですからもっといい人がいるでしょうに。」



「ま、ご自分のことおじさんなんておっしゃって。」


くすくす笑う。


若いが、ツボったらしい。


よし、良かった。

面倒は回避したぞ。


「あら、奥さんになる方、お若いのね…28歳…」


「あ…」


しまったコピー機に戸籍謄本のコピー置き忘れた…


「え~と?そうだったかなあ、はははははは」


力なく笑いながら、コピー用紙をかき集め。


自分の席に戻った。


背中に刺さる視線が痛かった。

28は決して若くはない。

それに、別に若いから結婚するわけじゃない。

と言い訳したかったが、

さらに地雷を踏みそうなのでやめておいた。


コピー機に謄本忘れてたのはわすれす(わしです)

これは10点もらえないな。


俺、最近こんなんばっか。



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