結婚しました!
運命の相手?


あの夜、俺が音々を拾ったのは

運命だって??


非現実的なことは信じないタイプの俺だが、

もしもそれが本当なら。


音々を俺に与えてくれた神を

俺は信じていい気がしてきた。


「その彼女の写真てある?

 あ、ああ、

 こんなんしかないけど」


 携帯のデータホルダーから、

 音々がふざけてとった自撮り写真。


 大きい目が、寄り目になって

 ちょっと変顔だ。


和司は一瞬驚いた顔をして、

にやって笑った。


「へえ?

 そうか、そっかよかったじゃん。


 うん、そうかお前のところにいるのか。」


「なんのことだ?」


「いやいや、そのうちにな。

 世の中って狭いなあ。」


「だから何のことだって言うんだよ。」

「可愛い子だってことさ。」


「ん、そっか、うん、ま、まあな。」


「そういうことなら喜んで協力させてもらうよ。

 知り合いが、調査会社やってるから、

 頼んでやるよ。

 でももう少しちゃんとした写真取れたら、

 メールに添付して送ってくれ。」







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