結婚白書Ⅲ 【風花】
帰り着くと 大輝の威勢のいい泣き声が部屋中に響いてた
兄貴から子どもを受け取ると 和音さんは パッと胸元を開けて
誰憚ることなく胸を出して授乳を始めた
「和音さんの胸 すごい……」
母乳がたまって張り切った胸は 服の上からは想像できないほど大きかった
「すごいだろう? 子どもを産んでからグラマーになったぞぉ」
兄貴が自慢そうに答える
「うふふ 胸のサイズが2サイズもアップしたのよ」
と和音さんは笑っていた
へぇ……と感心していると 大輝がむせかえっておっぱいを離した
和音さんの乳首から 母乳が噴水のように飛び出している
わっ なに これ!
その様子に驚いていたら
兄貴がこともなげに そばにあったガーゼを掴んで和音さんの胸に押し当てた
「ありがとう この子ったら いきなり口を離すから大変よ」
大変と言いながら 和音さんは慌てた様子もない
「驚いた」
正直な感想だった
母乳が放射線状に噴射している様子にも驚いたが
兄貴の素早い行動にも……
妹とはいえ 人前で 咄嗟に妻の胸を押さえるなんて 独身の私には
刺激が強すぎるんだけど……
夫婦って こうした密接な関係をもってるのね
結婚か……
兄夫婦をみていると 結婚してみるのもいいかも
そんな気分になってくる