恋はいっぽから!(続編)~夜明けの珈琲~
「………私もお返ししましょうか?」
「は?」
「女除けです。」
次の瞬間……、
彼女は俺の首元へと、一気に飛びついて……。
がぶり。
「……ふふん♪悪い血を吸ってやったわ☆」
「………痛い。」
薄々感じていたけれど…。
彼女のペースにだいぶ巻き込まれている気がする。
よく考えてみれば、二人でこんな風に過ごすことなど……
今までほとんどなかった。
つまりは、俺が知らないだけで……
教師と生徒の枠が外れれば、彼女は…実はこういう女だったってだけかもしれない。
何食わぬ顔して大人の色香をちらつかせる…、
小悪魔。
案外……
恋愛面においても、人を惑わすタイプか…。