恋はいっぽから!(続編)~夜明けの珈琲~
「…………。」
どのくらい時間がたったのだろう。
気づけば俺の腕の中で……
スー…スー……
気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた。
「……寝たの?」
反応は……、ない。
「……眉……垂れてるし。」
つん、と眉間を指で突くと。
「……う……ん。妖怪………小豆ばばあ…。」
「……は?」
妙な…戯言。
一体…どんな夢を見てるって言うんだ。
おまけに……、よだれ、垂れてるし。
俺は彼女の前髪を掻き分けて、そっと…おでこにキスをする。
「……おやすみ…。」