恋はいっぽから!(続編)~夜明けの珈琲~
まさか何の音沙汰もなく、突然やって来るなどとは思いもしなかったから……、
多少部屋が散らかっているが…気になった。
けれど気にも留めるような素振りもなく、タオルを頭に被ったまま…
促されるままにバスルームへと向かう彼女に。
違和感は…否めない。
「フロ…、一緒に入ろーか?」
試しにそんな冗談を言ってみたけれど。
「一人で入ります。」…と、ごく普通の返答が返ってきた。
「………。ごゆっくり。」
バスルームのドアを閉めて……、俺は、小さく息を吐く。
「なんだ…、アレ…。」