恋はいっぽから!(続編)~夜明けの珈琲~
さて、聞きたいことは山ほどあるけれど……。
まずはこの状況についていけない自分がいる。
彼女と会うのは…2か月ぶり。
確かに、会う度に…、彼女は僅かながらに…変化を遂げていっている。
ちょっとした仕草や、言葉の節々に…
それを感じる。
時々、目を見張るような表情を浮かべる時もあって……。
その、大人びた横顔に。
思わず…ハッとさせられてしまうことさえあった。
でも……、
今回に至っては…。
この変貌ぶりは…極端すぎる。
俺が知る彼女とは、あまりにも掛け離れていて……
まるで、知らない女のようだ。
元々掴み所のない奴であったが…、彼女の行動は、大抵は読めたはずなのに。
返事ひとつとったって……、
返って来る言葉が…普通すぎる。
普通すぎて……
…読めない。
「宇宙人の再来か…?」
うん、それが一番しっくり来る気がする。
はたまた、遅すぎる…
思春期か……?
いや、彼女は万年思春期みたいなもんだったが……。