君から、私へ。 私から、君へ。
「チーズケーキだ!!!!!!!!!!
チーズ!!!!」
「…ショートケーキも…ある…」
「前に白神のバカが綾瀬さんの好きなケーキと自分の好きなケーキを『作って』と言わんばかりにアピールしてきたのを思い出してね。
…喜んでもらえたかな?」
おずおずと聞いてくる小林くん。
「ありがとう、すっごく嬉しい!」
「よかった!」
嬉しそうに顔を綻ばせる小林くん。
「小林小林!!!
これ超うめぇよ!!!!!」
口いっぱいにチーズケーキを頬張る麻緒。
「わかったからもっとゆっくり食え。な?」
「おう、」
「…美味しい!」
「ありがとう、そう言ってもらえると作った甲斐があるよ」
ニコッと微笑む小林くん。
…うわぁ、何この素敵な人。
惚れそう。
惚れないけど。