君から、私へ。 私から、君へ。
頬に暖かいものが流れる。



「…なん…で、よ……っ!」





君も…麻緒も、同じだった。

私と同じ気持ちでいてくれた。


『返事はいつでもいい』

なんて



…だって、

返事をする相手が、もういないじゃん…


麻緒…なんで、最期にこんなの残して逝っちゃうのよ…



せめて、せめてこの告白に対する返事をする時間くらいちょうだいよ、神様。

…こんなのって、ないよ…
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