今日もあなたを愛しています。

矢崎は不思議そうに聞いてきた

「んーとね、キャビンアテンダントかな。ほとんど
 出張とかだけどね!空の親は?」

空は何もしゃべらなくなった

「そー・・・」

「死んだ。」

「えっ?」

「ってのは嘘。まあ死んだみたいなもんだよ」

矢崎は寂しそうな顔で笑った

「嘘でも死んだみたいに言ったらだめだよ」

「優しい奴だな。俺のおかんはただの
 体売りばばぁ。親父は女にしか目がない糞じじぃ」

あたしはこの時初めて思ったんだ

---守ってあげたい。支えたい---

「そうなんだ。」

「んまっ俺んとこも全然かえってこねーから
 自由で楽なんだけどな。ってか遅いぞもう」

時計を見るとすでに22:30をさしていた

「やっばー!!また明日学校でね空!」

あたしは空に笑顔で手を振った

「おう!!また明日な!」

この時初めてあなたを支えたいと思ったんだよ。

辛かったね。苦しかったね。全て受け入れてあげたかった

1人で溜めて欲しくなかった。

なのに・・・。ごめんね空。
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