secret name ~番外編~
今日は時間をかけてワックスもかけたので、黒い車体は本当にぴかぴかだ。

「終わったんやったら、部屋行こか?」

セッテはそう言って、手を差し出す。
ワックスで手が汚れていたノーヴェは、無言でその両手を見せてから、片づけを始めた。
その様子をセッテは楽しそうに見ている。
なにが楽しいのかはわからないのだが、セッテは自分が何かをしているのを見ているのが好きらしい。

片づけが終わると、セッテは嬉しそうにノーヴェを促した。
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