secret name ~番外編~
「あんな、樹。」
2人きりの時は、本当の名前で呼び合う。
セッテが決めた、2人のルール。
セッテの本名は、三上真也。
ノーヴェの本名は、榎本樹。
猫の仲間内でも知られていない、本名。
彼は名前を本当に重要視していて、呼んでくれとせがむ。
仕事場でのセッテは知らない。
仲間内では“心が広い”だの、“大人の男”だの言われている彼だが、2人きりになるとがらりと態度を変えてくる。
(別に、いいけど。)
どんな態度をとられようが、セッテはセッテ。
それで嫌いになったりもしないし、さけたりもしない。
ノーヴェにとっては、自分を受け入れてくれる人間が全てだ。
「土曜日、俺休みやってん。ジブンどないや?」
「仕事。」
あっさり簡潔に答えれば、セッテはうなだれた。
2人きりの時は、本当の名前で呼び合う。
セッテが決めた、2人のルール。
セッテの本名は、三上真也。
ノーヴェの本名は、榎本樹。
猫の仲間内でも知られていない、本名。
彼は名前を本当に重要視していて、呼んでくれとせがむ。
仕事場でのセッテは知らない。
仲間内では“心が広い”だの、“大人の男”だの言われている彼だが、2人きりになるとがらりと態度を変えてくる。
(別に、いいけど。)
どんな態度をとられようが、セッテはセッテ。
それで嫌いになったりもしないし、さけたりもしない。
ノーヴェにとっては、自分を受け入れてくれる人間が全てだ。
「土曜日、俺休みやってん。ジブンどないや?」
「仕事。」
あっさり簡潔に答えれば、セッテはうなだれた。