secret name ~番外編~
セッテの帰りが、早かった。
それだけでも驚きなのに、今日は夕飯もいらないと言われたらしい。
そんな彼は今、楽しそうに駐輪場前で座っている。

「・・・セッテ、頭大丈夫?」
「珍しいな、この時間お前がいるの。」

寮に帰ってきたトレと、トレの横にはたくましい大男。

「ウーノさん、トレさん、お疲れさんです。」

にこにこ。
いつも笑顔だが、今日の笑顔は何か違う。
ウーノとトレは、思わず顔を見合わせた。

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