secret name ~番外編~
ノーヴェは割り切っている。
クライアントから頼られてはいるようだったが、彼女の性格もあってか、一切歩み寄っていないようだった。
それぐらいの事が、必要なのだろうか。
もし必要だったとしても、自分に出来るだろうか。

(無理やな。)

一瞬で否定する。
無口で、無表情で、必要最低限の事しかやらない。
それは確かに猫としては合格だろう。
だが、セッテ個人としては、それではいけない気がした。
“人間としては悪くない。”
クアットロの一言が、背中を押してくれる。
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