secret name ~番外編~
セッテは目の前に残った食事を食べて、食器を片づけた。
シンクに入れるだけでいいと言われているから、いつもは洗っておくそれを、今日は置くだけにした。

「ほな、2人ともありがとう!スッキリしたわ!」

入ってきた時と同じように、笑顔でドアをくぐる。
人間として悪くない。だが、猫としては悪い。

(そんなら、それを貫かなあかん。)

自分は猫だが、人に本当に踏み込んで仕事をする猫だから。

廊下を歩いて、自分の部屋に入り、ビールとジンジャーエールを持って、また出る。
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