secret name ~番外編~
ノーヴェはグラスを二つと、マドラーを持ってきて、セッテに渡されたビールを注ぐ。
セッテには、ビールを。自分には、シャンディ・ガフを。

差し出されたグラスを受け取り、小さく乾杯をする。
一気に半分ほど飲みほして、セッテは深呼吸をした。

「あんな、樹。」

どうやって、話そうか。
「俺、明日休みやねん。」
ノーヴェは頷く。

「今日な、会社で告られたわ。」

何か反応があるだろうか。
少し期待したが、やはりノーヴェは頷くだけだった。
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