secret name ~番外編~
大晦日。
部屋の大掃除をしていたノーヴェは、1枚の年賀状を見つけた。

佳乃への年賀状だ。

思った通り、出さなかったらしい。
それをそっと自分のバッグにしまい、何食わぬ顔で掃除を続ける。
セッテは今ゴミ捨てに出ているから、もうすぐ帰ってくるだろう。
この年賀状を彼が再び見つけたら、どうせまた唸りだすに違いない。
それはめんどくさかった。

(あ。)

良い事を、思いついたかもしれない。
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