secret name ~番外編~
掃除を終えた2人は、買い出しに行こうという事で、外出の準備をしていた。
引っ越してまだ日が浅いので、そこまで汚れてもいないし、掃除が終わるのが早かったのだ。

「あのさ。」
「ん?どないしたん?」

珍しく自分から話しかけてくるノーヴェを振り向き、笑いかける。
セッテはヘルメットを押しつけられ、受け取るとジャケットも差し出される。

「バイク、乗りたい。」

この寒いのに、バイクに乗りたいと言い出すとは。
少し驚いたが、マイペースな彼女の珍しい頼みごとをかなえようと、二つ返事で了承する。
「ええよ。ほな、準備するわ。」
「ありがと。」
冬用の装備をして、2人は玄関を出た。

しばらく暖気運転をした後、ノーヴェの運転で走り出す。
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