secret name ~番外編~
猫の規則では、他人に仕事の話をしないと定めているが、部屋に入った話までは制限が出来ないのが現実だ。
職務に忠実なあの2人が情報漏えいなどするとは思えないが、万が一という事もある。

「いや、なるべく会わない方が良い。」
「お前がそこまで言うなら、努力するよ。」
難しい顔の水口に、大きく頷く。

「だが、会ってしまった場合は、どうしたらいい?」

万が一の対策を聞いておかなければと、大久保は疑問を投げかける。
「そうだな・・・それならそれで、仕方が無い。」
そのときは連絡をくれと、付け加えた。
大久保は笑って了承する。

こうして、セッテとノーヴェは出会うことなく、同じ会社での時間を過ごしていった。
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