secret name ~番外編~
仕事も終わり、駅へと歩く。
セッテと毎日一緒に通勤した道も、今ではすっかり一人が当たり前だ。
あの二ヶ月は未だに忘れられないが、彼からの年賀状が届いた事で、ずいぶん気持ちが楽になった。
あの幸せそうな笑顔が自分に向けられたものではないが、素直に祝福できる。
(はぁ・・・私にも春が来ればいいのにね。)
ぼんやりそんな事を考えるのは、正月の里帰り見合いと、セッテからの年賀状のせいだろうか。
(三上君の幸せ、分けてもらいたいぐらいだわ。)
白い息を吐きだして、空を仰ぐ。
東京は、星が見えない。
だからと言って、中途半端な都会である故郷も、そんなに綺麗な星空ではない。
どこか星空のきれいな田舎に行って、一晩中眺めてみたい気分だ。
セッテと毎日一緒に通勤した道も、今ではすっかり一人が当たり前だ。
あの二ヶ月は未だに忘れられないが、彼からの年賀状が届いた事で、ずいぶん気持ちが楽になった。
あの幸せそうな笑顔が自分に向けられたものではないが、素直に祝福できる。
(はぁ・・・私にも春が来ればいいのにね。)
ぼんやりそんな事を考えるのは、正月の里帰り見合いと、セッテからの年賀状のせいだろうか。
(三上君の幸せ、分けてもらいたいぐらいだわ。)
白い息を吐きだして、空を仰ぐ。
東京は、星が見えない。
だからと言って、中途半端な都会である故郷も、そんなに綺麗な星空ではない。
どこか星空のきれいな田舎に行って、一晩中眺めてみたい気分だ。