明日も桜が綺麗に咲いています
はっと目覚めるとそこは外ではなくいつもの部屋。

そう、歳三さんの部屋だ。

そして隣にはよく知っているぬくもり。

「かえって、来たのね・・・・」

いいや、夢から覚めたというのが正解だろうか?」

そっと私を抱きしめている歳三さんに触れる。

「温かい・・・」

あの時は感じることができなかったが

今は確かに歳三さんのぬくもりを感じることができる。

それだけで私の胸は幸せでいっぱいになり涙があふれてくる。

「出逢えてよかった・・・・」

私が涙を拭うために両手で顔を覆うと同時に強く抱きしめられる。

「えっ!?」

「なに泣いてやがるんだよ。」

朝から甘くささやく歳三さん。

私の胸はどきんっと跳ねる。

「あ、その。えっと・・・・」

「また、あの夢か?」

そう問われて私は正直にこくんと頷く。

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