明日も桜が綺麗に咲いています
「私の中のあなたはあの時のまま。でも、私はあの頃とずいぶん変わってしまいましたね。」
そういっていとおしそうに石をなでる。
「あなたは私だとわかってくれていますか?」
あの頃・・・7年前とほとんど姿が変わらない彼女。
でも、彼女のなかでは確実に時が流れているのだろう。
たとえ、これが夢であろうとも。
すると彼女の手にぽつんと雫がこぼれる。
雨、だろうか?
私はそっと空を見上げる。
でもそこには変わらない晴天と、桜があるばかりだ。