明日も桜が綺麗に咲いています
だけど、なにか声をかけなければいけない。

「あの、泣かないでください!!」

「え?」

「歳三さんは見えなくてもあなたの傍にいます!!きっといつも見つめてくれています!!だから・・・・」

なにを言っているのかわからないだろう。

でも、伝えたくて・・・

来世で私たちは出会うんだっていうことを。

「だから、笑っていてください!!時々でいいから・・・笑って、この桜の木をみつめてください。」

驚き顔の彼女。

「あなたは・・・・」

「わたしは、彩愛っていいます。」

「まあ・・・・」

自分と同じ名前の女の子。

彼女にとってはわけがわからないことだらけだろう。

「同じ、名前なんですね。私と。」

前世の私の問いにこくんと頷く。

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