詩集 詩悪魔 ―Daimon Poiesis―
煉獄
『煉獄』
君が砕け散るのも
退屈を楽しむのも
誰と愛し合うのも自由
君の人生は僕の生贄
君が狂い始めたという
使い魔の一報を僕は見る
まぶたを切り取られて
僕の人生は神の生贄
両手両足を鎖に縛られて
鉄の椅子の上でダンスを踊る
僕が狂い始めれば
滴るような甘い果実が実る
いくつもの人生を捧げられて
罪で死にそうだ
そのエッセンスを所望された
神にこの唄を届ける
悪魔に背中を嬲られながら
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